2020/04/10

塗料選定は慎重に!

本記事では過去に床を塗装した際に発生した事例を紹介します。

選定した床塗料の相性が良くなかったため、塗装がうまくいかなかった事例になります。

 

 

1.事例詳細  


(1)内容

 

塗替えで床を塗装したがなかなか硬化せず塗装面が荒れてしまった。

 

 

(左 :塗装後一定時間置いた後の塗装面の状態 、右 :しっかり硬化していないので皮スキで塗膜がめくれてしまう)

(2)選定した塗料

 

今回の塗装にて使用した床塗料は以下の通り。

 

①下塗り :NT水性速乾プライマー ※水性

②上塗り :ユータックE-30Nローラー用 ※無溶剤

(3)下地、既存塗膜

 

下地   :コンクリート

既存塗膜 :水性塗料

 

(既存塗膜にラッカーシンナーをつけて強くこすると消しかすみたいになった)

※既存塗膜の判別方法は情報コラム「既存の塗膜を確認するには」を参照。

2.考えられる原因、その後の対応 


(1)考えられる原因

 

本事例の原因は既存塗膜との相性が良くなかったことが考えられます。

前述の通り既存塗膜は水性の床塗料の為、塗替えの際は水性の床塗料での塗装が推奨されます。

 

今回の塗替えでは下塗りは水性でしたが、上塗が無溶剤(においはないが油性のようなもの)

を選定したため、相性が合わず荒れてしまったものと考えられます。

(2)その後の対応

 

硬化不良になっている箇所は皮スキ等を用いて取り除いて、適正な床塗料を塗装します。

※今回の場合は水性の床塗料塗料を塗装します。

3.まとめ


 

今回は過去に床を塗装した際に発生した事例を紹介しました。

こちらの現場はその後、補修をして塗装は無事完了しました。

 

何度もお伝えしておりますが塗替えの際は既存塗膜との相性によりうまく塗装ができないケースがあります。

でも事前に既存塗膜を判別することで相性の合わない床塗料を選定しまうことを未然に防ぐことができます。

 

適正な床塗料を選定してきれいな床に塗装しましょう!!

以上になりますがご不明なあれば問合せ受付もしておりますのでご連絡頂ければと思います。

 

 

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