床塗装の手順、片付け

本記事では床の塗り替えに際して手順から片付けまでについて紹介します。
※以前の記事「床塗装の準備(ローラー、刷毛などの道具)」からの続きになります。
3.手順
(1)下塗り
塗装面と塗料の密着させるために下塗り材を塗ります。
※下塗り材はシーラー、プライマーとも呼ばれています。
製品例) 水系ボウジンテックスシーラー、ユータックECプライマー
塗り方は以下の通りになります。
①主剤と硬化剤の調合 ※2液型のみ
2液型の場合は主剤と硬化剤を混ぜます。
詳細は こちら を参照。
②水もしくシンナーで希釈
1液型、2液型問わず既定の割合で希釈します。
※希釈剤(水orシンナー)および既定の希釈割合は各製品のカタログを参照願います。
例)ユータックR 1ページ目参照
③床の角、塗りにくい箇所の塗装
ローラーでの塗装が難しい箇所を刷毛を用いて塗装します。
例)床の4角、柱の廻り、移動が困難な設備周辺 など
(刷毛の塗装イメージ)
④広い箇所の塗装
広い箇所はローラーを用いて塗装します。
下塗材の塗装が完了したら、一定時間(2~3時間程度)乾燥させます。
※乾燥時間は製品より異なりますので事前に仕様確認をお勧めします。
(ローラーの塗装イメージ)
(2)上塗り
上記工程を通していよいよ床に着色する工程になります。
上塗りは2回行います。
塗り方は(1)下塗りの①~④と同様になります。
1回目の上塗りが完了したら、一定時間(2~3時間程度)乾燥させます。
※乾燥時間は製品より異なりますので事前に仕様確認をお勧めします。
乾燥後、2回目の上塗りを行います。
↓こちらは必須です。
2回目の上塗りが完了したら、乾燥する前に養生を剥がします。
※乾燥後に養生を剥がすと硬化した塗料もいっしょに剥がしてしまう可能性があります。
2回目上塗り後も一定時間(2~3時間程度)乾燥させれば歩行可能になります。
※完全硬化は1~2日後になります。
台車、車両などを使用する場合は完全硬化後の使用ください。
(3)片づけ
塗装器具の片付けについて再度利用できもの、破棄するものは以下の通りになります。
①再度利用できるもの
・ローラーハンドル
・つぎ柄
・バケット
②破棄するもの
・はけ(シンナーで塗料を落せば再利用可能です。)
・ローラー
・バケットカバー
・しごきネット
・汚れてもいい服
・使いかけの塗料
塗料が付着しているものは乾かしたうえで市町村指定のごみ分別をして廃棄します。
尚、使いかけの塗料は産業廃棄物になります。
水道に流すのは厳禁のため、業者に依頼して処分してください。
また、PAJOLIS.comさんで紹介されている処分方法もあります。
※関連記事は こちら を参照。ぜひ、参考に頂ければと思います。
4.まとめ
以上が塗装の一連の流れになります。
自分で塗装することで以下のメリットがあります。
・自分たちで塗装するのでコスト削減できる!
・皆で塗装することで仲間間の親睦が深まる!
・いつもと違うことをするので気分転換になる!
・自分で塗装してきれいになることでより職場に愛着が沸く!
お盆や年末などの連休前に職場で一斉清掃するタイミングで皆で協力して自らの手で
職場をリニューアル、連休明けは心機一転した気持ちで迎えるのはいかがでしょうか。
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以上になりますがご不明なあれば問合せ受付もしておりますのでご連絡頂ければと思います。