2024/05/25

水性塗料を使用した刷毛などはなぜ洗いにくいのか

本記事では水性塗料を使用した塗装道具の洗浄について紹介します。

 

水性塗料を使用した後の刷毛、ローラーなどの塗装道具を洗う際、水性なので

水道水で洗いますが半渇きの状態だときれいに取れないことが多いと思います。

 

その理由は塗料に含まれている水分が抜けて残った樹脂が固まりつつあるからです。

塗料は大まかに樹脂、色粉、溶剤(水、シンナーなど)で構成されております。

※水性塗料の場合、溶剤は水になります。

 

塗装後、乾燥するとそのうちの溶剤は揮発、塗装した面に樹脂、色粉が残り固まります。

固まった塗料は再度、塗料に含まれていた溶剤をかけても基本的に溶けることはありません。

 

上記より刷毛やローラーについた塗料も同様で水分が抜けて

半渇きになるとなかなか水では取れにくいのです。

なので塗装をいったん中断時は水につけておくかこまめに水洗いをすることをお勧めします。

最近は水性塗料用の希釈剤があります。

こちらを用いると水よりもきれいに洗うことができます。

※商品名は関西ペイント、水性アジャストになります。

商品ページは こちら、カタログは こちら を参照。

 

また、本来は水で漬け置きした場合に刷毛の柄の部分が腐食、カビより匂いを発します

こちらの希釈剤を刷毛箱に入れて漬け置きすることでそれら抑えることができ、次回も快適に使用できます。

 

塗装道具を丁寧に扱うことで常に良い状態で作業することで、

効率よく塗装ができ且つ、塗料の塗布量のムラも抑えられます。

 

作業性の改善および完成品の質向上に繋がり、

現場作業者および御施主様の各々の満足度をより満たすことができます。

 

塗料を扱う際の参考に頂ければと思います。

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