ローラーのあれこれを紹介します! その1
本記事では塗装道具のローラーについて紹介します。
塗装道具として使うローラーは以下イラストのように専用のハンドルにローラーを
取り付けて塗料に漬けて塗装するものになります。
種類は無数にあり毛丈、サイズなどにより多岐にわたります。
本記事ではローラーに使われている生地と生地の形状についてご紹介します。
1.生地
現在、ローラーに使われている生地の殆どはポリエステル系繊維もしくはアクリル繊維になります。
各生地の特徴は以下の通りになります。
(1)ポリエステル
・摩擦に強く、耐久性が高い
・溶剤系塗料に適している
・繊維1本に対して中空や異形断面に加工しやすい
・酸に強く、アルカリに弱い
(2)アクリル
・かさ高が有り、ふっくらしている(バルキー性)
・弾性回復力(元に戻る力)が強い
・水性塗料に適している
・薬品(酸、アルカリ)に強い
2.生地形状
ローラーはコアと呼ばれる筒に生地を巻き付けてできております。
生地は大きく分けるとパイル編物とパイル織物が有ります。
※パイルとは下地から出ている繊維の事を指します
各生地の特徴は以下の通りになります。
(1)編物パイル
・製法はニット、メリヤスの作り方と同様
・繊維が絡んでいるので塗料の含みや吐出しが良好
・短い繊維の為、毛が抜けやすい
・生地土台に伸縮性がある
・外装塗装に適している
※↑ローラー生地を裏面から見た写真
※商品例)好川産業 DX外装用、好川産業 スーパー外装
(2)織物パイル
・たて糸とよこ糸を交互に織り込んだ布地のイメージ
・空気を抱き込みしにくい仕様により、塗装時の泡かみによる気泡を発生がおきにくい
・内外装塗装に適している
※↑ローラー生地を裏面から見た写真
※商品例)好川産業 ハイブリット、好川産業 新無泡
最近では両方の特徴を兼ね備えた編物風の織物を使用されております。
※ローラーおいて無泡タイプは織物生地を使用
例)泡が出にくいのは織物で作られている日本手ぬぐいは石鹸をつけても泡立ちしにくい
今回はローラーに関するコラムを紹介しました。
続編は改めてご紹介します!!!
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以上になりますがご不明なあれば問合せ受付もしておりますのでご連絡頂ければと思います。